DXに関する基礎的知識を有するさまざまな専門分野の大学院生と、道内企業を「共同研究型インターンシップ」を通してつなぐプロジェクトをスタートさせます。
「共同研究型インターンシップ」とは通常の就職を前提としたインターンシップとは異なります。各企業と大学間で共同研究契約を締結することから秘密保持契約が可能で、単なるシミュレーションではなく、実際のデータを用いた本格的な課題解決が可能となります。
大学院生の派遣にかかる旅費、滞在費等は大学側が負担します。
こんなお困りごと、ありませんか?
顧客アンケートの活用方法がわからない
現状分析
分析テーマの設定(現状の把握)が分からない。データはあるが有効活用できない
テーマ設定
データを活用するイメージはあるが、
分析する人がいない
課題解決
仮説設定
検証する方法が分からない
効果検証
データ活用の効果が継続できない
継続検証
大学院生を受け入れていただく企業としては、道内の企業でその業務の中で種々のデータをもちながら、それらをどのように業務の課題解決や効率化につなげるのか検討されている、あるいは検討したい企業を対象として想定しており、道内経済団体や行政機関を通じて広く募集することとしております。
インターンシップ開始までの流れ
- 参加企業からのDX課題の提示
- DXアドバイザーの決定
- 学生とのマッチング
- DXアドバイザーが選抜学生にDX教育
- 問題解決に取り組む
※随時、DXアドバイザーと連絡
大学院生は事前にDXアドバイザーにより必要なデータ解析手法の知識と技法を習得するとともに、派遣中も常にDXアドバイザーと緊密な連絡を取ってその問題解決を進めます。
インターンシップのタイプ
想定される具体的な共同研究型インターンシップとして、1.集中派遣型、2.定期的派遣型、および3.グループワーク型を想定しています。集中派遣型では2週間から2か月程度の期間、企業に滞在し、定期的派遣型では、1週間に1〜2日程度で数カ月から半年の期間、定期的に企業に出社し、問題解決を行うことになります。グループワーク型では、企業から提示されたDX課題について複数の学生がグループワークを通して検討し、最後にデータの活用法や解決策を提案します。グループワーク型では基本的にはオンラインでの打ち合わせにより進め、必要な時に企業に出社することを想定しています。
1. 集中派遣型
企業に滞在し、問題解決を行う(1名 or 複数名チーム)
期間:2週間~2か月程度
2. 定期的派遣型
1週間に1~2日程度、定期的に出社またはリモートワークしながら、問題解決を行う(1名 or 複数名チーム)
期間:数か月~半年程度
3. グループ派遣型
複数の学生がグループワークを通して解決策を検討/提案する
基本的にはオンラインでの打合わせにより進め、必要な際にのみ出社する
期間:半年~1年程度
共同研究型インターンシップのメリット
- これまでなかなか手を出しにくかったDXを利用した問題抽出と解決について、大学との共同研究として、本格事業ではなく「お試し」感覚で検討できます。
- 自社の人材に加えて、大学の高度人材を活用することによる問題解決が期待できます。
- 道内の高度人材育成の拠点である大学と大学院生を通した連携が強化され、共同研究を通じてDX人材の育成に繋がります。
- 大学とのDXに関する共同研究の成果の対外的な公表により、自社ブランドの向上が期待できます。(研究成果の公表に関しては企業の希望に沿って実施)
- 大学の教員や大学院生との接点ができ、学生の採用につながる可能性が生まれます。
派遣される大学院生
DXやITの専門家ではないものの、大学院における研究指導により、ジェネリックスキル(特定の専門分野に関係なく、汎用性のある能力)としての問題抽出及びその解決能力に優れた人材であり、各企業に派遣される前にDXアドバイザーにより必要なデータ解析手法の知識と技法を習得するとともに、派遣中も常にDXアドバイザーと緊密な連絡を取ってその問題解決を進めます。
※ 詳細な説明をご希望の場合には、課題解決DXコンソーシアム窓口メールまでお問合わせください。
psdxc(at)academic.hokudai.ac.jp
参考
このプロジェクトは北海道新聞(令和6年1月22日朝刊/全道版一面)で紹介されました。
「北大、DX人材派遣で企業支援 博士課程の学生がデータ分析 産学官連携で事業体」
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/964074/