2017
03.06

パイロット生がQualifying Examination 2 (QE 2)に挑みました

パイロット生がQualifying Examination 2 (QE 2)に挑みました

リーディングプログラムを修了するためには、2回のQualifying Examination(QE)に合格する必要があります。1回目は修士課程2年次に行われる「QE1」で、2回目は博士課程2年次に行われる「QE2」です。QEは、5年一貫の博士課程教育において、教育の質を最大限に保証することを目的として行われています。

図:ALPの質保証システム

平成28年12月1日から2日にかけて、ALPの初年度入学生であるパイロット生9名が、QE2の口頭試問に挑みました。QE1では、異分野横断型の高度な俯瞰力と数理的な課題解決能力を身につけることができたかどうかという観点から審査が行われるのに対し、QE2では、独創的な研究提案を行う能力を審査します(下図)。QE2に合格した学生は、独立ラボ運営、企業共同研究、先端共同研究、海外共同研究の4つの中から1つの研究プロジェクトを主導し、最終年度の研究を実施することになります。

 

図:QE1とQE2の位置づけ

[書類審査]
QE2では自分自身が希望する研究プロジェクトでの研究計画を提案します。研究計画書は、日本学術振興会の科学研究費助成事業の萌芽研究に沿った形式になっており、あわせて博士論文研究の進捗状況についても報告書を執筆します。加えて、業績リストとポイント・単位取得状況も審査されます。

 提出書類:

 (1)研究提案(A4版4枚,様式有り)

 (2)研究概要:博士論文研究の進捗状況と今後の計画

 (3)業績リスト

 (4)取得ポイント・認定単位リスト

 提出期限:平成28年11月10日(木)

 [口頭試問]
口頭試問は1人55分の時間をかけて行われます。発表では、冒頭で現在までの博士論文研究の進捗状況に関する報告を行い、その後QE2の課題の発表を行います。最後には、プログラムの各種活動を通じて獲得した「5つの力」についての自己評価を行います。審査はこれらの発表を総合的に評価して行われます。

 口頭試問の詳細:

 試問時間:55分。(発表25分、質疑応答30分)

 発表の内訳は以下のとおり

 1.博士論文研究の進捗状況の報告(5分程度)

 2.QE2の課題の発表(15分程度)

 3.「5つの力」についての自己評価(5分程度)

 日程:平成28年12月1(木)~2日(金)

[再審査]
書類審査および口頭試問の評価において不十分と判断された場合、審査員の中からアドバイザーを選出し、書類再提出あるいは再口頭試問を行います。

 [QE2の総評]
QE委員長の坂口和靖教授は「パイロット生はALPの初年度生としてこれまでに多くの挑戦をしてきた。今回のQE2でもチャレンジングな提案が多く、頼もしく感じられた。」と話しました。学生の一人は、「プレッシャーがあったが、無事やり遂げることができた。本格的かつ実践的な課題であったため、今後の研究活動にも役立ちそう。」との感想を話してくれました。QE2を通過した学生は、博士課程3年次にいずれかの研究プロジェクトを主導することになりますが、研究の遂行に当たっては本プログラムからの様々な手厚い支援を受けることができます。これらの制度を有効に活用して、意義のある最終年度となることを期待しています。

冒頭写真:平成28年12月12日に行われたQE2結果報告会の様子

報告:北原 圭(リーディングプログラム特任助教)

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