本プログラムと東北大学のリーディングプログラム「マルチディメンジョン物質理工学リーダー養成プログラム(以下MD)」との共催で、第3回合同シンポジウムを開催しました。このシンポジウムは宮城県刈田郡のラフォーレ蔵王を会場として、平成29年5月19日・20日の2日間にわたって行われました。両リーディングプログラムは、いずれも平成25年度に博士課程教育リーディングプログラムの複合領域型(物質)に採択されたプログラムで、分野横断的に物質・材料科学を学び、博士号取得後には社会で広く活躍する人材を育成することを目的としているという共通点があります。これまでに、互いの活動成果を共有し協力関係を構築するための合同シンポジウムを2回共同開催しています。今回行われた第3回となる合同シンポジウムは、過去の合同シンポジウムで構築された協力関係を継続し、今後の両プログラムの活動をさらに発展させることを目的としました。
写真上:東北大MDの長坂徹也コーディネーターによる開催の挨拶の様子。
写真中:石森浩一郎コーディネーターによる開催の挨拶の様子。
写真下:活動報告会の様子。
19日の開会の際には、本プログラムの石森浩一郎コーディネーターとMDの長坂徹也コーディネーターが、平成28年度までのそれぞれのプログラムの活動の概要報告を行いました。続いて行われた両プログラムの学生による報告会では、それぞれのプログラムで実施した活動内容の報告が行われました。本プログラムからは、2名のプログラム生が研究室インターンシップと企業インターンシップについて報告しました。
写真:学生企画のワークショップの様子。
その後、前回の合同シンポジウムで共同で作成することが提案された情報共有ウェブサイトについて、進捗状況の報告が行われました。19日の夕方から20日の午前にわたって計5時間行われた学生企画のワークショップでは、「僕らの家電会議~新型製品の立案~」と題して画期的な新製品の立案コンペを行い、社会の抱える潜在的な課題に着目したアイデアが多く出されました。また、19日の夕食後には両大学の学生によるポスター発表が行われ、会場では互いの研究について熱い議論が交わされました。シンポジウムの最後には、両プログラムのコーディネーターからの講評があり、今後も継続して合同シンポジウムを行っていくことが確認されました。来年は北大で4回目となる合同シンポジウムが開催される予定です。
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●次の活動で活用できる情報を得ることができた二日間●
報告:リーディングプログラム2期生 金 源兌
今回の合同シンポジウムは、東北大学MDプログラムの学生や先生方と交流するシンポジウムであり、私にとっては他大学のプログラム生と初めて会う機会でした。他大学のプログラム生たちがどんな心持ちでこのプログラムに参加したのか、北大とは違う点は何か等といった情報を得られること、つながりを広げられることを期待してシンポジウムに参加しました。二日間という短い時間でしたが、予想以上に色々な経験ができたと思います。物理系の学生たちにも会い、他の分野の人がどこに興味をもっていて、卒業後どのような企業に就職したいのか等の話も聞くことができました。また、ポスターセッションで全然違う分野の方からの予想できない質問を受けたことは楽しい経験でした。
写真上:ポスター発表する金 源兌さん。
写真下:ワークショップの様子。参加後の感想は、「ワークショップ参加の機会が増えれば増えるほど、考える力がつき意見を合わていくことに慣れるので、これからもワークショップの機会がたくさんあればよいと思った」。
参加前は時間的な面や金銭面でハードルが高くおっくうな気持ちも正直ありましたが、シンポジウムが終わった今は、無駄な時間はなくむしろ有益だったと感じています。私は自分が生きていくときに大事な要素の一つは経験だと考えており、今回のシンポジウムで新しい経験をし、次の活動でも活用できる情報を得ることができた二日間でした。今後もこのようなシンポジウムに積極的に参加し、より良い経験を積めるようにしたいと思います。
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*冒頭の写真は東北大学より提供いただきました。
報告:黒田紘敏 (リーディングプログラム特任准教授)
北原 圭(リーディングプログラム特任助教)
金 源兌(リーディングプログラム2期生)
構成:リーディングプログラム事務局工学分室