2015
12.25

「企業コンソーシアム」が開講しました

PBL企業コンソーシアム

「企業コンソーシアム」が開講しました

産学連携科目「企業コンソーシアム」が開講しました。「企業コンソーシアム」は、学生自身が社会への実装を目的とした製品開発計画の立案と提案を1から行うPBL形式の授業科目です。この科目のねらいは、実社会の課題を探索し、それに対する答えをチームで導き出す方法を習得することにあります。特に、価値を生み出し、それを具体的な形で社会に提供する力を身につけることを目指します。リーディングプログラムの活動は、日ごろより多くの協力企業からのバックアップを受けています。本科目では、これらの企業で活躍している研究開発担当者にアドバイザーとして参加していただいています。

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写真:(左)冒頭で挨拶をする増田隆夫教授。(右)ファシリテーターを勤めた中冨晶子特任准教授。

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写真:(左・右)協力企業の方との座談会風景。

本科目を受講するパイロット生(博士後期課程1年)は、これまでに「企業セミナー」や「企業インターンシップ」などの科目で複数の企業に赴き、企業における研究開発現場を実体験してきました。また、「キャリアマネジメント特別セミナー」では、上場企業の研究所長経験者である七澤客員教授から、「企業におけるリーダーシップ論」や「社会を俯瞰的に見る力」など企業人に必要なメンタリティを直伝されました。「企業コンソーシアム」は、これらのカリキュラムで身につけた知識と経験を総動員し、実際に製品開発にチャレンジする場として位置づけられています。

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図:リーディングプログラムのカリキュラム。「企業コンソーシアム」は、「企業セミナー」、「企業インターンシップ」、「キャリアマネジメント特別セミナー」での経験を活かし、「企業共同研究」へと接続する当プログラムの基幹科目の一つです。

「企業コンソーシアム」は、模擬的な製品開発実習ではありません。学生が作成した企画書とプレゼンテーションは、協力企業により入念に審査されます。双方の合意が得られた場合、秘密保持契約を結んだ上で、「企業共同研究」としてより具体的な活動に発展します。

具体的に、「企業コンソーシアム」で行うことは大きく以下の3点があります。

(1) 「課題把握」:社会や産業界の抱える問題•課題を見いだすこと。

(2) 「提供する価値を考案」:社会への実装をテーマとして解決策(具体的な製品の開発を想定)を検討すること。

(3)   製品の企画書を作成し、プレゼンテーションを行うこと。

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写真:第1回「企業コンソーシアム」では、ガイダンスとチームビルディング、課題探索を行いました。

第1回の「企業コンソーシアム」は、平成27年11月16日に北大フロンティア応用科学研究棟のセミナー室にて開催されました。参加者は、パイロット生8名、教員8名、企業関係者3名の総勢19名。4時間半をかけ、ガイダンスとチームビルディング、課題抽出を行いました。課題抽出のためのミニワークショップでは、現代社会の課題とそこに内在するニーズについて、ブレインストーミングを行いながら議論しました。議論の中から最終的に、「企業コンソーシアム」の課題として相応しいと思われる2つのテーマが選出されました。学生は、各自の専門等を考慮して2チームに分かれ、それぞれのテーマに取り組むことに。今後、PBL形式の授業は月1回のペースで行われ、それぞれのチームは構想を具体化させる作業を行います。1月には中間報告会(多くの企業関係者に参加していただくため東京で開催)が、2月には最終報告会(札幌)が企業アドバイザー同席のもとに行われる予定です。

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写真:ミニワークショップの光景。小グループに分かれてディスカッションを行っています。企業のアドバイザーに自己紹介する学生も。

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写真:グループディスカッションの結果をプレゼンテーションする学生。

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写真:第1回「企業コンソーシアム」の振り返り風景。

報告:北原圭(リーディングプログラム特任助教)

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