2014
05.01

異文化への視野が広がったニュージーランドでの英語研修

語学研修

異文化への視野が広がったニュージーランドでの英語研修

2014年3月17日から28日にわたり、ニュージーランドへ語学研修にいってきました。北海道大学全学の語学研修プログラムを利用し、オークランド大学付属のイングリッシュ・ランゲージ・アカデミー(English Language Academy、ELA)に2週間滞在しました。今回の海外研修は、私にとって初の近隣諸国域を超えた遠くへの旅でした。不安もありましたが、英語能力を鍛え海外を実際に見て視野を広げようと参加しました。

初日にはクラス分けテストがあり、私は5段階中ちょうど真ん中のクラスに分けられました。ELAでは年間を通して一貫した授業が行われているようです。いちからスタートというよりは突然転入して2週間通うという感じでした。現在完了や受け身などといった文法も習いましたが、すべてが英語という状況が一番の勉強になったことは言うまでもありません。授業の中では研修生同士でスピーキングをすることが多く、日常会話や討論などでとにかくコミュニケーション重視の授業でした。日本人研修生が多かった時期ですが、タイやコロンビアなどいろいろな国の人たちも参加していました。彼らとは英語を通じて交流しなければならず、「伝える」ということを常に意識させられました。午前中にある必修の2時間の授業2コマ分のほか、午後にはワークショップと言われる任意参加の1時間の議論の授業がに参加し、ここでもいろいろな議論を行いました。お互いの国における法律や文化の違いなどを話し合えたことで、英語の勉強だけでなくいろいろな国の状況に触れることができたのもとても勉強もなりました。

滞在中はホームステイ先の家族との交流も大事なトレーニングです。とても暖かい方たちで、英語がわからない時はゆっくりと言い直してくれたりとても親切にしてくれました。同じ日から同じステイ先に滞在したコロンビアからの研修生は、英語が苦手なので10か月間滞在して勉強すると言っていました。私は彼と行動を共にすることが多かったのですが、英語が苦手な彼にはむずかしい英語では伝えられず、どうしたら伝わるか、ということを常に考える形になりました。国ごとに英語の発音が違ったり、相手の言いたいことを理解することと、自分の言いたいこと理解させることは本当にむずかしいことなのだなと痛感しました。自由時間に町中を散策するにも英語が必要で、最初は見つけたお店に入ってみるのも勇気がいりました。そういった経験もまた大切であったように思います。 ただ生活しているだけなのに1日すべてが英語の勉強であること、異国の地で困ったことがあっても一人で解決しなければならないこと、なにより「伝える力」を意識できたことはとても大きな収穫です。これらは、リーダーになるうえで必ず必要なスキルだと実感しました。

今回の語学研修ではいろいろな刺激を受け、いろいろな国の人たちと意見を交換したいと思うようになりました。日本は先進国であり他国に比べて贅沢な暮らしをしていること、他の国が抱える様々な問題を日本が見てみぬふりできないことなど、非常にたくさんのことを思わせてくれました。英語の勉強だけでなく、異文化などの社会勉強ができたことも大変有意義な研修となりました。

 
報告: N.F.(リーディングプログラムパイロット生)
編集:リーディングプログラム事務局
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