2017
02.27

全国62プログラムが一同に会した「博士課程教育リーディングプログラムフォーラム2016」に参加して

プログラム行事短期国内研修研修支援イベント

全国62プログラムが一同に会した「博士課程教育リーディングプログラムフォーラム2016」に参加して

平成28年11月11・12日の2日間、博士課程教育リーディングプログラムフォーラム2016が開催されました。本プログラムからは、来春修了予定のプログラムパイロット生6名と2期生2名の計8名が、短期国内研修支援を利用して参加しました。ここでは、参加したプログラム生のレポートを紹介します。

●将来のビジョンが見える機会となった博士課程教育リーディングプログラムフォーラム2016●
報告:リーディングプログラム2期生 深尾 一城

博士課程教育リーディングプログラムフォーラム2016は、初年度に採択されたプログラムの修了生が社会に飛び立とうとするタイミングで開催されました。2日間にわたるフォーラムでは、新たに輩出を目指した産業界にフォーカスした産学共創による次代の博士人材の育成と活用についての講話や、博士学位をもつゲストによる就職経験談を参考に、広く産・学・官にグローバルに期待される出口イメージについて、職域ごとの分科会で議論しました。


写真:G&S Global Advisors Inc.代表取締役社長 橘フクシマ咲江氏による招聘講演

一日目は、丸紅株式会社会長の朝田 照男氏と、G&S Global Advisors Inc.代表取締役社長 橘フクシマ咲江氏による招聘講演に続いて、「産学ラウンドテーブル」が行われました。産学ラウンドテーブルでは、T型博士人材の資質を引き出せる新しい職場として、産業界にはどのようなものが考えられるのか、職場のニーズはどうか、期待される役割はどうか等といった多様な課題に対して、産と学の双方から本プログラムのあり方や修了生の活用策のあり方を議論しました。一日目の最後には、修士・博士課程5年一貫のリーディングプログラムを修了し、これから社会に飛び立っていく学生による「学生ラウンドテーブル」が行われました。ここでは就職活動を通して感じたこと、プログラム生として在籍している間にもっとチャレンジしておきたかったこと等を中心に、産業界に就職を希望する学生が主体となって議論が展開されました。同時に2018年春に産業界への就職を希望する学生のアピールの場として「意見交換会」も行われました。


写真:二日目の「学生による討論会」の様子

二日目は「プログラム間を跨ぐ・人を繋ぐ」ようなコミュニケーションを活性化するプラットフォーム作りをテーマにした「学生による討論会」が開催されました。その後、「出口討論分科会」で各出口(①産業界(ビジネス、企画、新規事業開拓等) 、②産業界(研究職)・シンクタンク、③留学生の就職、④アカデミア・国研(理工系)・行政体、⑤アカデミア・国研(人文・社会科学系)・行政体、⑥国際機関)の経験者による就職までの道程の話を聞き、それに対する討論を行いました。

様々なリーディングプログラムに所属する学生・教員、また産業界や行政機関の方々のお話をたくさん聞くことができ、様々な視点からのリーディングプログラムに対する意見を聞くことができとても参考になりました。特に印象深いのは、本年度は実際に就職活動を終えたプログラム生による「学生ラウンドテーブル」があり、就職経験談という形で話を聞くことができたことです。これまではプログラム生や博士学位取得者が、どのような分野でどのような働きで就職活動を行っていくのかといった不安やわからない点が多くありましたが、今回博士課程教育リーディングプログラムフォーラム2016に参加することで、将来のビジョンが少しですが想像できるようになりました。

報告:リーディングプログラム2期生 深尾 一城
構成:リーディングプログラム事務局工学分室

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