2015
04.27

北海道大学CoSTEPと共催でシンポジウム開催

イベント

北海道大学CoSTEPと共催でシンポジウム開催

平成27年3月7日、北海道大学学術交流会館にて、北海道大学高等教育推進機構科学技術コミュニケーション教育研究部門(CoSTEP)と本リーディングプログラムの共催で、シンポジウム「なつかしい未来へ~福島の再生と科学技術コミュニケーション~」が開催されました。シンポジウムには、福島を描いた映画『家路』の監督久保田直さん、農業再建を目指す研究者信濃卓郎さん((独)農業・食品産業技術総合研究機構東北農業研究センター 農業放射線研究センター長)、復興に取り組むNPOの本田紀生さん(NPO法人「元気になろう福島」事務局長)が登壇しました。CoSTEPの早岡英介特任講師(当時)の司会進行で、福島が現在どのような状況にあるのか、何が求められているのか、未来へ向けてどのような取り組みが行われているのかについて、3名の登壇者からお話を伺いました。パネルディスカッションでは、CoSTEPの受講生が昨秋福島で取材した映像も上映され、現地を訪れた感想を交えながら、福島が抱える問題や復興に向けた取り組みが紹介されました。

CoSTEPシンポ0

                                    <写真提供:CoSTEP>

今回のシンポジウムに参加して、農地の放射能汚染の実態、農業や除染の現状、仮設住宅での暮らしについて貴重なお話をたくさん聞くことができただけでなく、研究者から社会の人々に科学を伝える必要性、つまり科学技術コミュニケーションの大切さを学びました。信濃さんの「福島の再生のために研究を進めて農家を支援することが重要である」という言葉が特に印象的でした。今後、自分の専門の研究を進める一方で、一般の人々へどのようにすれば研究内容を伝えることができるか、研究活動の社会への還元とは何か、ということを考え続けなければならないと感じました。

執筆:Y.Y.(リーディングプログラム1期生)

PAGE TOP