2016
04.25

University of California, Berkeley との合同シンポジウムを開催
~新時代を先導する研究者を目指して~

イベント研究

University of California, Berkeley との合同シンポジウムを開催<BR>~新時代を先導する研究者を目指して~

平成28年1月7日(木)、北海道大学フロンティア応用科学研究棟においてHokkaido University – University of California, Berkeley Joint Symposium on Chemical Sciences and Engineeringが開催され、総勢138名が参加しました。世界のトップ大学である米国カリフォルニア大学バークレー校(UCB)から5名の教授と4名の博士課程の学生が来札し、北大の教員及び学生と最先端の材料化学について議論しました。

シンポジウム冒頭で、北海道大学の石森浩一郎コーディネーターとUCBのAlexander Katz 教授がそれぞれの大学を代表して開会挨拶をしました。その後、Jeffrey A. Reimer 教授と佐田和己 教授が最先端のMOFの研究を、David B. Grave 教授と島田敏宏 教授が最新のプラズマの研究を紹介。午後は、北大とUCBの学生31名のポスターセッションでスタート。教員と学生が一緒になって熱い議論が交わされました。15時からは再び、Alexander Katz 教授と福岡淳 教授の触媒研究、Clayton J. Radke 教授と渡慶次学 教授の生化学研究、最後はBryan D. McCloskey 教授と忠永清治 教授のエネルギーデバイスについての研究が紹介されました。

今回のシンポジウムには、9名のプログラム生が参加しました。以下、2名のプログラム生のレポートを紹介します。

●ポスター発表を終えて●
報告:リーディングプログラム2期生 N.K.

本シンポジウムは、北海道大学とUCBに在籍する教員による講演と、学生によるポスター発表で構成されていました。ポスターセッションには、光化学・半導体科学などの自身の専門分野と近い学生が多く参加していました。私は、金属ナノ構造上へ吸着した有機分子と光子との相互作用を電気化学的手法により制御する研究をしていますが、金属電極と有機半導体界面の相互作用について研究を行っているUCBの学生と互いの研究内容に対する提案など、非常に活発な議論を行うことができました。そして、研究を続けるにあたっての非常に参考になる意見を得ることができました。

今回のシンポジウムではポスター発表の時間が長く取られており、UCBに在籍する学生との研究に関する議論や交流ができ、語学力の向上と自身の研究内容を伝える貴重な機会となりました。

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写真:フロンティア応用科学研究棟2階ホワイエで行われたポスターセッションの様子

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●学際的な交流ができた Joint Symposium●
報告:リーディングプログラム1期生 山本 悠大 

合同シンポジウム前日の1月6日、UCBからのゲストである教授・学生を複数のプログラム生で迎え、札幌駅近郊をガイドしました。簡単な説明をしながら札幌の観光名所である札幌時計台、テレビ塔、北海道庁旧本庁舎(赤れんが庁舎)を案内した後、工学部へ移動。学内の施設等を案内した後は、各研究室を回るラボツアー、そして夜のレセプションで初日は幕を閉じました。

翌日の合同シンポジウムでは、両校の先生による講演、ならびに学生によるポスター発表が行われました。今回発表のあった研究分野は、化学工学・無機材料・生体分子化学など多岐にわたっていました。自身の研究領域に近い電気化学分野の発表から、分野は異なるものの自身も行っているような偏微分方程式の数値計算を用いた研究まであり、よい刺激を受けました。

今回のシンポジウムは、各校の専門分野が近い先生同士の繋がりから始まったものだと思われますが、リーディングプログラムに在籍する様々なバックグラウンドをもつ学生が参加したことにより学際的な交流ができたと感じています。自身の研究範囲を超えた発表を聞くことができ、貴重な機会となりました。今回の合同シンポジウムで形成された交流関係を維持するだけでなく、今後もこのような交流を図れるイベントに参加していきたいです。

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写真:北海道大学と米国カリフォルニア大学バークレー校に在籍する教授陣による講演の様子

1.7 北大-UCバークレージョイントシンポ(1.5修正)

写真:学内に掲示されたポスター
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報告:三浦 章(リーディングプログラム協力教員・工学研究院助教)
   N.K.(リーディングプログラム2期生)
   山本 悠大(リーディングプログラム1期生)
構成:リーディングプログラム事務局

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