11月から約2ヶ月の間、『異分野ラボビジット』で理学院数学専攻の久保研究室で行われているゼミに参加しました。久保先生は偏微分方程式に関する数理科学の研究をされています。私は所属研究室では光化学の研究をしており、その基礎となる数学を勉強するために、久保先生の研究室をラボビジット先に選びました。久保先生のゼミでは、一週間教科書を元に学んだことを黒板とチョークを使用して研究室メンバーに講義形式で発表するものでした。使用する教科書はそれぞれ異なり、私は光の伝搬に関するマクスウェル方程式の導出から始めて、光学現象の数式化とその理解を目的とした教科書を使用しました。ラボビジット中、ベクトル解析や微積分などの基礎数学と光が持つ物理現象の理解に大部分の時間を割きました。またゼミでは、理論立てて人にわかりやすく説明する方法を学ばせて頂きました。

 　今回のラボビジットを通じて、数式の背景を考える癖と数学的な文章に対しての抵抗感がなくなったと実感しています。ラボビジットは専門分野外の知識を腰を据えて学ぶ良い機会であり、今後も積極的に異分野の知識を学んでいこうと思います。最後になりますが、大変熱心にご指導してくださいました久保先生並びに研究室のメンバーの方々に深く感謝申し上げます。本当にありがとうございました。

 

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執筆：M. Y.（リーディングプログラム１期生）