2018
03.20

LEADER’S VOICE 05
初年度に挑んだパイロット生 高橋 陸さん
~理想のリーダーたちが ここにいる~

独立ラボ運営インタビュー海外インターンシップ企業インターンVoice

LEADER’S VOICE 05<br />初年度に挑んだパイロット生 高橋 陸さん<br />~理想のリーダーたちが ここにいる~

北海道大学 大学院生命科学院 生命科学専攻 ソフト&ウェットマター研究室 博士後期課程3年

高橋 陸 さん(埼玉県出身)

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専門研究
生体親和性素材ハイドロゲルと剛直性高分子の複合化・配向制御手法を開発。金属や樹脂などの異種材料との複合化手法も研究中。

●応募の動機
産業界でのものづくり志望 
数学者との共同研究が論文に

リーディングプログラムの魅力は、いろいろな経験ができる受講内容とストレスなく履修に集中できる経済支援。材料化学分野のものづくりが好きな自分は、修士で就職するよりも“もう少し厚みのある勉強をしてから産業界の現場に入りたい”という思いもあり、受験を決意しました。
受講が始まると皆で学会に出席することが多く、異分野の同期の発表を聞く機会にも恵まれます。異分野の可能性を身近に感じられ、より大きな「俯瞰力」を鍛えられたと思います。自分の専門研究を数学と結びつける授業では、ゲル研究の一部を数式モデル化するという数学者との共同研究も実現し、博士論文にまとめることができました。

台湾でのポスター発表。豊富な海外イベントでプレゼン力も磨かれた。

●企業インターンシップ
海外企業インターンシップ第一号 
質問攻めの洗礼で開眼

博士1年次には2カ月間、ブリヂストンアメリカで原材料の化学合成について学びました。現地に着いてすぐに僕の自己紹介を兼ねたミーティングをしたときのことです。向こうの研究者から「なぜだ?」「それから?」「どう思う?」と間断なく問い返されて四苦八苦しましたが、実はその問いかけは“自分の考えを発言して他者と共有する”というチームワークのマインドを学ぶため。それがわかってから何事も自分から積極的に動くようになりました。
僕が考える“グローバル人材”とは、どんな環境下でも自分の力をきちんと発揮できる人材のこと。研究の独創性や情熱が拙い語学力をときには補ってくれることも実感できました。

趣味は登山。恵庭岳に仲間と登頂。研修先のスイスではマッターホルンも訪れた。

●独立ラボ運営
部下の対価を考える ウィン・ウィンの関係づくり

プログラムの最終年度に選択した「独立ラボ運営」で特に楽しみにしていたのは、人を使う難しさや喜びを体感すること。ブリヂストン時代に教わったリーダー論の一つに「リーダーは常に、部下が得られる対価を考えること」というのがあり、これを実践する場としても貴重な経験になりました。
研究室の後輩をRAとして雇用し、いいデータを出してくれたときは、感謝はもちろんのこと、「そのデータを使って学会に行ってもいいからね」という一言も伝えました。彼がそのデータ発表で賞をもらったときは、自分のことのようにうれしかったです。最終的には僕もいい成果を得られて、ウィン・ウィンの関係を築くことができました。

●目標とする将来像
優れたリーダーとの出会いが 
あなたを育てる5年間

リーディングプログラムでは、大勢の「理想のリーダー」との出会いが待っています。どの方も「いいリーダーを見つけ、その人のそばで学びなさい」と励ましてくれました。気になる日本企業に自分から企業訪問を申し込み、就職が決まったことをブリヂストンの方にご報告したときも、「おめでとう。君との縁はこれからも続くからまた会おう」と言っていただいて、懐の大きさに感動しました。皆さんに教わったことを胸に、今後自分も企業ラボでいいチームづくりに関われたらと思います。
リーディングに少しでも関心を持っている方は、ぜひそのまま前進してほしい。受講前とは比較にならないくらい、将来の選択肢が広がります。

※所属・学年等は2018年3月現在のものです。

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