2017
03.27

LEADER’S VOICE 01
初年度に挑んだパイロット生 戸口 侑さん
~ 自分の成長のためにこのプログラムがある~

海外ネットワーク形成助成海外インターンシップVoiceインタビュー

LEADER’S VOICE 01 <br /> 初年度に挑んだパイロット生    戸口 侑さん<br />~ 自分の成長のためにこのプログラムがある~

北海道大学 大学院総合化学院 総合化学専攻 生物化学研究室 博士後期課程2年

戸口 侑 さん(神奈川県出身)

—————

専門研究
癌を防ぐのに最も重要な癌抑制タンパク質p53について、生化学や細胞生物学的なアプローチからその新たな機能を明らかにしようとしています。

●応募までの道のり
説明会で大学の本気を実感、対話形式の授業も魅力

研究室に配属後、生物化学の面白さに目覚めて修士課程に進学し、2013年の11月ころから就職活動を始めていましたが、指導教員の坂口和靖先生のすすめで本プログラムのパイロット生募集の説明会に行き、その日のうちに応募を決めました。説明会からは、若手リーダー育成に向けた‘‘大学の本気”が感じられ、なにより国際連携を含めた多彩なカリキュラムがどれも 「受けてみたい!」と思うものばかり。ワークショップや対話形式の授業が多いところにも魅力を感じました。今すぐに役立つことがなくても、将来こうした幅広い知識や経験がきっと手助けになってくれるはず。知りたがりの自分には最適のカリキュラムでした。


学部時代は趣味の自転車で北海道や東北、東南アジアを旅行した。(一番手前)

●印象深いカリキュラム1
大規模イベントの運営で『巻き込み力』を学ぶ

全国博士課程教育リーディングプログラム学生会議は、企画も準備も運営もすべて学生たちが行います。熊本での第2回に参加して、全国から集まった同年代の逸材たちに刺激を受け、第3回の北海道開催の実行委員長に手をあげました。2日間の期間中、課題創出型のワークショップを行うほか、オールイングリッシュの進行が留学生からも大好評。閉会式で参加者全員から大きな拍手をいただき、胸がいっぱいになりました。個人的には150人以上の大規模イベントの運営を通して、理想とするリーダー像に必要な「人を巻き込む力」を伸ばすことができたと実感しています。


第3回全国博士課程教育リーディングプログラム学生会議の記念写真。(前列中央に着席)

●印象深いカリキュラム2
ディスカッションできる語学力が得られる収穫に直結する

2014年3月に海外ネットワーク形成支援を受けて 1 週間渡米し、3つのラボをまわりましたが、そのとき痛感したことは、研究内容についてディスカッションできるくらいの語学力を身につけてから行かないと、得られる収穫も低いということ。海外トップクラスの研究室で学べる効果が薄くなってしまうということでした。この海外渡航のおかげで、帰国後は英語の授業にさらに身を入れて、TOEICも820点を取得。74日間の海外インターンシップのときは、受け入れ先である 「アメリカ国立保健研究機構(NIH)」での日々を充実させることができました。語学力の必要性を事前に実感できたことの意義は、とても大きかったと思います。

後輩たちにメッセージ
義務でも強制でもなく『自分が主役』の姿勢で

博士号取得後、産業界に進むことに決めたのは、企業セミナーを受けてからです。本プログラムの客員教授である旭化成株式会社高機能ポリマー技術開発センターの七澤淳氏のお話を聞いて、世界の動向までも見つめる企業人の視点に感銘を受けました。僕らパイロット生は初年度独自の試行錯誤もあり、応募前から覚悟はしていましたが実際のところはやはり想像以上のハードスケジュール。助け合った同期の絆が深まりました(笑)。ただ、どの年度のプログラム生にしても 「このプログラムを活用して成長してやろう」という強い意志は必要不可欠。「主導権は自分にある」という自覚が重要です。

※所属・学年等は2017年3月現在のものです。

PAGE TOP