次世代半導体の国産化を目指すラピダスの進出により、北海道は世界の半導体産業をめぐる大きな潮流のなかに立ち始めています。半導体は、AI、自動車、医療、エネルギーなど、私たちの暮らしと社会基盤を支えるだけでなく、経済安全保障や国際競争の要でもあります。小説『ハゲタカ』シリーズで資本主義の光と影を描いてきた真山仁氏は、新作『チップス』で、半導体をめぐる企業、国家、人間の思惑に迫りました。半導体の未来は、技術者や研究者だけが担うものではありません。経済、法律、国際関係、教育、デザイン、地域づくりなど、あらゆる分野でこれから社会に出ていく学生のみなさんが、次の時代を形づくる当事者です。本イベントを、北海道でいま半導体を考える意味、そして世界の未来と日本の展望を自分自身の問題として考えるきっかけにしてください。
概 要
日 時:2026年7月16日(木)18:20~20:00 (開場18:00)
会 場:北海道大学理学部5号館大講堂
https://www2.sci.hokudai.ac.jp/contact-access
参 加:学生/大学院生のみなさん、半導体に関心のある方、どなたでもご自由に参加いただけます。参加費不要。フォームからお申し込み下さい。
定 員:270名、先着順
申 込:https://forms.gle/FtJUeRonZKAt3Q7u7
※水産系、環境科学系、北大研究林に在籍など、会場で参加できない方はオンラインでも参加できるように配慮します。申込みフォームの該当項目にチェックをつけてください。

ゲスト
真山 仁(まやま・じん)氏
小説家。2004年、企業買収と日本経済の再生を描いた『ハゲタカ』でデビュー。同作および続編『バイアウト』はNHK土曜ドラマ「ハゲタカ」の原作となり、シリーズ第3作『レッドゾーン』は映画「ハゲタカ」の原作にもなった。徹底した取材に基づき、資本主義、企業、国家、社会の矛盾と人間の決断を描く作風で知られる。2026年2月、ハゲタカシリーズ第6弾となる『チップス ハゲタカ6』を刊行。微細な半導体製造で世界的技術を誇る台湾企業をめぐり、米国、中国、そして半導体産業の復活を目指す日本の思惑が交錯する物語を通して、半導体をめぐる経済安全保障、産業競争、国家戦略の現在に迫った。
プログラム(敬称略)
18:20 趣旨説明:太田泰彦(工学研究院特任教授)
18:23 話題提供:真山 仁(小説家)
19:10 鼎 談:真山 仁(小説家)/石森浩一郎(IFERS機構長)/太田泰彦(工学研究院特任教授)。会場の学生とのコミュニケーションも展開します。
19:50 閉会挨拶:網塚 浩(北海道大学理事・副学長/教育イノベーション機構長)
主催:北海道大学 半導体フロンティア教育研究機構(IFERS)
共催:工学研究院/理学研究院/教育イノベーション機構/Ph.Discover
問い合わせ先:半導体フロンティア教育研究機構
semicon-jimu(at)general.hokudai.ac.jp
※後期(秋ターム)学部専門横断科目(学部2年次以上向けの全学共通科目)「日本再興論〜半導体から考える国家・産業・未来」(1単位)(開講予定)
※後期 大学院共通授業科目「半導体の深層を理解する」(2単位)
の履修を考えているみなさんは、第1回目の授業として会場での参加をおすすめします。
チラシA4縦向きPDF(637KB) / チラシA4横向きPDF(615KB)
企画の背景(補足)
本学ではこれまで、半導体イベント「半導体に夢を持てるのか、輪になって躍ろう北海道!」を通じて、半導体を単なる技術分野としてではなく、社会、産業、地域、そして若い世代の未来を考えるテーマとして扱ってきました。背景には、博士人材のキャリアパスをアカデミアに限定せず、産業界や地域社会へと広げていきたいという問題意識があります。Society 5.0を牽引し、新たなイノベーションを生み出すには、高度な専門性と創造力を持つ人材が不可欠です。なかでも半導体は、AI、自動車、医療、エネルギーなどを支える基盤技術であると同時に、経済安全保障や国際競争の要として、世界的にその重要性を増しています。
ラピダスの進出により、北海道はいま、日本の半導体産業の再起を考える重要な場所になりつつあります。一方で、半導体をめぐる課題は、技術開発や人材育成にとどまりません。企業、国家、資本、地域、そして個人の未来が複雑に絡み合う、現代社会そのものの課題でもあります。
そして、小説『ハゲタカ』シリーズの著者である真山氏は、新作『チップス』で半導体をテーマに、日本の産業再生と世界の行方に迫りました。今回の企画では、これまでの半導体イベントが掲げてきた人材育成とキャリア形成の視点に、真山氏が『チップス』で描いた半導体をめぐる企業、国家、地域のせめぎ合い、そして日本の産業再生という問いを重ね、北海道から日本の未来をどう考えるのかを探ります。文系・理系を問わず、これから社会に出ていく学生のみなさんとともに考える機会とします。