博士課程の皆さんは、夢中になれるテーマを持って、研究に力を注いできたと思います。みなさんが研究を通して培ってきた専門性や課題発見・解決の力を、まだ世の中に答えのない課題に挑戦する企業で生かしてみませんか。社会では、世界中の未解決の課題について、最先端の技術を用いて、解決に導くビジネスを始めようとしている企業がたくさんあります。全国の大学から毎年生まれている研究開発型のスタートアップ企業、次の時代を見据えた新規事業を生み出す大手企業・中小企業などです。彼らは様々な分野を融合させて、新しい技術を世の中に浸透させることを目指しています。研究が、新しい世の中を生み出すためにあるとしたら、これらの企業で挑戦しているゼロからイチを生む活動は、まさに研究者の生きる場所ではないでしょうか。
研究者集団の株式会社リバネスは、研究者の活躍の場が広がる企業に光をあてる目的で2017年から「キャリアディスカバリーフォーラム」スタートさせ、今年度は6月20日に開催します。一般的な就職活動は学部生や修士生に向けられていることも多く、博士課程の活躍が見えづらいケースも多くあります。博士が自分の活躍の場を見つけようと思ったら、自ら、開拓することも重要です。
フォーラムでは、分野を融合させながら新しい技術を世の中に生み出すことを目指している研究開発型のスタートアップ企業や大手企業・中小企業が多く参加します。本気で社会を変えたい企業が、未来を議論するテーマを持って集まっています。一括採用のルートで、企業が自分を見つけ出してくれるのを待つのではなく、自らの研究への情熱や研究で描く将来像を語りに参加しませんか。
【開催概要】
日 時:2020年6月20日(土)10:00-18:00
場 所:TKP市谷カンファレンスセンター
内 容:未来の研究開発を担う企業とのキャリアに関する
パネルセッション・企業とのブースセッション・ワークセッション
参加企業:これからの事業にともに挑む仲間を募る大手企業・社会課題に挑む
研究開発型ベンチャー
対 象 者:学部生・修士課程の院生・博士課程の院生・ポスドク
申 込:公式ページから
*COVID-19の影響を考慮し、オンライン参加枠もご用意しています。
こんな企業が参加します(25社予定)
・繊維状細胞を商用化して、医療に役立てる東大発ベンチャー
・極限環境藻類を用いた金属回収などの活用を目指すベンチャー
・高分子デザインで、環境や健康への負荷を減らす安心安全な農薬作りを目指すベンチャー
・AIとあらゆる分野を掛け合わせて社会課題の解決を図るベンチャー など
参加企業情報
参加企業の感想・博士への期待
・専門性とマッチするかに限らず、過去、今、未来の自分をしっかり語れる人は、きちんと自分と向き合っていて頼もしいと感じました。自分が作った技術を人に使ってもらえるところまで進められることがベンチャーの魅力。研究を社会に出すまで困難なことはあるけれど、それを面白いと思える人は活躍の場が広がります。ベンチャーにも来て欲しいなと思いましたね。
・博士の人はここまで頭を鍛えてきたので、ベンチャーでは即戦力になれる存在。ビジネスは後から学べると思うのでぜひ、臆せず来て欲しいです。
参加者の気づき
・遺伝子工学を生かしたいと考えていたけど、通常の就職活動では本当に力を入れている企業はほとんど見つかりませんでした。技術を社会に届けるベンチャー企業にこそ自分の居場所があると思った。
・研究が生かせる場所が見つかった。
・出会った複数のベンチャーの方へ自分のアイデアをぶつけ、議論する機会をいただいて、「起業」という道が具体的に考えられるようになりました。
・どこに行ったら研究ができるかではなく、どこでも自分が研究者として活動していけばいいのだと思い至りました。研究はどこででもできると感じました。
どうぞ奮ってご参加下さい。