北海道大学DX博士人材フェローシップ採択者3名のチームが「地域の未来社会SOUZOUプロジェクト」に採択され、研究成果を社会実装していく挑戦をスタートしました。
DX博士人材フェローシップ生必見!「地域の未来社会SOUZOUプロジェクト」とは?
「地域の未来社会SOUZOUプロジェクト~想像から創造へ~」とは、研究成果の社会実装に挑戦することで、イノベーション創出に繋がるきっかけが生まれることを目指した、サツドラホールディングス株式会社様との共同事業です。採択されると、月額16,500円のコワーキングスペース「EZOHUB SAPPORO」を1年間無料で利用できます。研究室を飛び出し、新たな拠点で活動できることも魅力の一つです。新しい出会いが生まれるかもしれません。
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採択者第1号のチームを紹介します
採択されたのは、スマート農業の研究を行う森田豪さんを代表とする3人のチームです。3人とも、DX博士人材フェローシップ生であり、北海道大学大学院農学院ビークルロボティクス研究室博士後期課程2年生のみなさんです。
ビークルロボティクス研究室では、農業用機械のロボット化・自動化、データに基づいた農業をテーマに日々研究を行っています。いわゆる「スマート農業」です。
- 森田豪さん「ゲーム用のコントローラーを用いた、農業用トラクタの遠隔操作」
自動運転は、GPSの届かない防風林の近くや、障害物のある道を苦手としています。遠隔操作にすることで、人が状況に応じて上記のような環境で作業できるようになります。 - 山﨑歓友さん「果樹園作業に適用できるロボット電動農業車両(ロボットEV)」
このロボットEVを開発することで、中山間地域の農業振興を図るとともに、減農薬など環境負荷の少ない農業を実現することを目指しています。 - 松岡和輝さん「果実生育状況検出用のAIとGPSを用いた果実生育状況のマッピング、そして画像認識AIによる仕分け作業の効率化」
これまで、ブルーベリー圃場では、農家の方が手作業で、一粒一粒、生育状況を確認し、収穫し、仕分け作業をしていました。松岡さんの研究により、農家の手間を削減できます。
「地域の未来社会SOUZOUプロジェクト」での挑戦は始まったばかりですが、「学生主導で何かやってみたい」「帯広や富良野出身のため、北海道の地方と関わりたい」「研究室から飛び出し、農家や地域企業といった“現場の声”を聞くことで自身の研究に応用したい」など、取り組むべきテーマはたくさんありそうです。これから3人はどのような挑戦を重ねていくのか、1年後が楽しみです。
さいごに
「地域の未来社会SOUZOUプロジェクト」は、具体的な成果や起業を求めるものではありません。
研究成果を活かし北海道の地域社会に貢献したい想いを、このプロジェクトで実現可能なアイデアにし、実行してみませんか?
今後予定しているSOUZOUプロジェクトの企画は、以下の3つです。
- 「わたしの描く未来って実現できるの?教えて。」
小学生が描いた未来社会を実現するために、大学生のみなさんから、何が必要かについてコメントしたり、学びや研究の楽しさについてアドバイスを行います。
ポータルサイト→https://sites.google.com/eis.hokudai.ac.jp/dxphd-fellow/informationevent/souzou-prime - DX博士人材フェローシップ採択者が北海道経済コミュニティ「えぞ財団」の一員になれる!?
えぞ財団→https://ezozaidan.com/ - チカホで、研究成果を一般市民に講義できる!?
今後も新たな企画が始まるかもしれません。興味があるものがあれば、みなさんも参加してみてください。
2022.6
レポート:大学院国際食資源学院M1
芹澤 実咲
担 当:学務部学務企画課大学院教育改革ステーション
問合せ:DX博士人材フェローシップ問い合わせフォームよりお問い合わせください。