9月24日(水)、北海道大学スマート物質科学を拓くアンビシャスプログラム(以下、SMatS)第7期生採用式が理学部本館大会議室にて執り行われました。このプログラムは、大学院生に対して、専門分野の研究にとどまらず、スマート物質科学力並びに社会実装実現力を養成するものです。武次徹也コーディネーター(理学研究院教授)が3名のプログラム生に採用認定証を授与しました。

武次徹也プログラムコーディネーターの挨拶
スマート物質科学を拓くアンビシャスプログラム(SMatS)に採用された皆さん、誠におめでとうございます。プログラム担当教員を代表して、心よりお祝い申し上げます。今回採用された第7期生はいずれも量子化学研究室のメンバーです。日頃から顔を合わせている皆さんに、あらためてこの場を借りてメッセージをお伝えします。

修士課程1年の前期を終え、博士課程への進学か就職か、進路を考える大切な時期を迎えていると思います。そのようなタイミングでSMatSに応募されたのは、とても賢明な選択です。博士課程でのEXEX奨学金の獲得にもつながりますが、それ以上に、今まさに「研究が面白い」と感じているなら、博士課程への進学には大きな意義があります。
理論化学・計算化学は、スマート物質科学と非常に親和性の高い分野です。SMatSでは、計算化学に加え、数理科学やデータ科学の実践的能力を養うカリキュラムが用意されています。さらに、異分野ラボビジットによって他分野の研究室を訪れる機会もあります。最初は遠回りに感じるかもしれませんが、先輩たちの経験が示すように、それが研究の幅を大きく広げる糧となります。
SMatSは、研究を深めると同時に、自分自身を成長させる絶好の機会です。どうか積極的にこのプログラムを活用し、より魅力的な博士人材へと飛躍してください。皆さんの挑戦を心から応援しています。
高橋正行特任教授によるガイダンス
採用式に続き、高橋特任教授によるガイダンスが行われました。特に人的ネットワーク形成力を涵養する科目群の中でも社会的に注目され、5年間継続している「DX 提案実践演習」が詳しく紹介されました。この実習はIT 企業における顧客への DX 提案を体験するインターンシップ形式のアクティビティです。日本オラクル株式会社の支援のもと、富良野市や石狩市と共働し、各種メディアでも取り上げられてきました。その詳しい内容はPh.Discover(博士人材の未来を拓く情報発信)で紹介されています。
https://phdiscover.jp/phd/article/1380
https://phdiscover.jp/phd/article/1939
https://phdiscover.jp/phd/article/2772