Academist Prizeに野口真司さん(北海道大学物質科学フロンティアを開拓するAmbitiousリーダー育成プログラム7期生/北海道大学DXフェローシップ生/北海道大学博士後期課程1年)が採択され、11月1日から月額支援型クラウドファンディングに挑戦しています。
チャレンジ名は「ありふれた元素を用いて無限の色を「構築」する!」
ハッシュタグ「#無限の色を構築したい」で展開していきます。
野口さんは、発色の制御が可能で、構造が壊れない限り永久的に発色する発色体を作製することで、既存の彩色法の課題を解決したいと考えています。私たちの生活は多種多様な色で彩られています。彩色には有機色素や無機顔料が用いられていますが、これらの物質の彩色には耐久性や安全性に課題があります。特に有機色素は紫外線にさらされることにより、分子が分解され褪色(色あせ)してしまうため、長期の彩色手段としては不向きな面があります。無機顔料は耐久性が高いものの、一部の顔料には人体に有害な金属元素が含まれていることがあります。
そこで野口さんは、希少な金属資源(レアメタルなど)を用いずに、構造が壊れない限り永久的に発色する新しい発色体を作製することで、既存の彩色法の課題を解決しようと考えています。
月額330円〜3300円までの支援ができます。プロジェクトの詳細はこちらです。プロジェクトの進捗状況は「活動報告」で野口さんから随時報告されます。
この活動はクラウドファンディングを通じて、自らの研究を社会にアウトリーチしようという試みで、将来研究者を目指す野口さんにとって大きな挑戦であり、学びとなるはずです。また、みなさまからの忌憚のないご意見をお寄せください。野口さんが誠意をもってお答えします。応援をよろしくお願いします。
野口さんが執筆した大学院生によるレポートシリーズ「Ph. Dreams」はこちらからご覧になれます。
またサイエンスアゴラ2021に出展し「未来の博士を語りたい」と題したオンラインイベントを実施、ファシリテーターも務めました。