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Ph. Dialogue #24 博士人材支援のパイオニア、自分だけのキャリア(轍)を築くには

Ph. Dialogue「博士人材セミナー」は、Ph. Discover連携企業からゲストを迎え「博士課程修了者が企業でどのように活躍しているのか」「企業は博士人材に何を求めているのか」についてお話してもらい、後半はゲストと学生が対話を通して交流する企画です。2024年5回目は浅岡凜さん(株式会社アカリク)をお迎えしたPh. Dialogueをお届けします。

株式会社アカリク:https://acaric.co.jp/
大学院や研究機関で日々産み出される「知恵」を、広く社会・産業界につなぐことで価値を創出する「知恵の流通の最適化」を理念に、2006年に創業。企業の大学院人材の採用支援および大学院生の就職・キャリア支援、研究・教育支援などのサービスを手がける。

「博士人材の知恵を社会に流通する」ために創業

アカリクの浅岡と申します。東京大学大学院理学系研究科生物科学専攻で博士課程を修了し、大学でラーニングデザインや研究者の教育開発に関する仕事を経て2023年にアカリクに入社しました。現在は社長室プロジェクト開発グループに所属しています。
大学院生のキャリアについて私自身の経験に基づく個人視点と、教育する側も経験した大学視点、そして現在の企業視点で考えてきました、といつも自己紹介しています。

アカリクは2006年に創業した会社で、ミッションは「知恵の流通の最適化」です。これはもともと、博士人材の持つ知恵をアカデミアだけでなく、社会により広く正しく流通させていきたいという思いから創業したことを表しており、大学院生や博士人材の就職支援と同時に、企業側の採用コンサルティングもしています。
主な事業は、大学院生・研究者の就職情報サイト「アカリク」の運営とそれに連動するイベントの企画・開催、担当キャリアアドバイザーが一人一人に付くアカリク就職エージェントです。大学生のスタートアップ支援から生まれたサービス「Cloud LaTeX(クラウドラテフ)」の開発・運営もしています。

アカリクでの博士人材の活躍

アカリクの社員は現在78名です。博士号取得者は7名ですが、他にも博士課程満期退学者や修士の人など多様なキャリアを持つメンバーで構成されており、大学院生の採用活動も積極的に続けています。

今日のセミナーにあたり、社内で「博士人材のここがいい」というところを聞き取ってまとめました。具体的には、入社半年ほどで自分の部署にとどまらない全社的な課題を見つけてボトムアップ企画を提案してくれた人もいますし、「こういうことをやりたい」という抽象的なアイデアを具体的なデータに落とし込む力を発揮している人もいます。
それになんといっても博士人材のキャリア支援をする私たちが「博士の先輩」にあたるので、相談者の事情や心情、あるいは専門分野を理解したうえで的確なアドバイスができることが、当社の強みそのものになっています。

転職活動中にアカリクから応募オファーをもらいマッチング

ここから先は私のキャリアパスの話をします。大学で理学の博士号を取得したあと、1年間、東北大学の特任助教として研究生活を送りましたが、このとき「自分は人とコミュニケーションをとる仕事の方が向いているのではないか」と感じ、キャリアチェンジを考えます。同時期に結婚したこともあり、東京で教育やコミュニケーションに関わる職を探し、聖徳大学のラーニングデザインセンターの講師に着任しました。

その後、総合研究大学院大学の教育開発センターに移り、6年近く勤務しました。准教授というポストで仕事にもやりがいがあり、とてもいい職場でしたが、在職中に子どもを2人産み、片道2時間かかる通勤がどうしても育児のネックに。
自分に合うところであれば、大学でもいいし企業でもいい…という気持ちで再び転職活動を始めることになりました。

当時はまだアカリクの存在を知らなかったのですが、転職サイトに登録後すぐに声をかけてくれたのが、アカリクのエージェントでした。求人先を紹介してくれるのだろうと思いながら、いろいろと話しているうちに「浅岡さんには弊社が一番合うと思うのですが、いかがですか」と応募提案されたときは驚きました。そこからアカリクについて詳しい話を聞いたところ、冒頭でお話しした「知恵の流通の最適化」というミッションに「私のやりたいことだ!」と惚れこみ、応募から内定に至った、という流れになります。

大学連携を軸にセミナーの提案、自己分析ワークショップ等を開発

現在の仕事は、社長室プロジェクト開発グループで新規事業の企画や事業拡大施策に取り組んでいます。その中でも私の担当は大学連携。アカリクから大学向けにキャリアセミナーを提案したり、コンテンツの開発・提供をして、「博士の支援といえばアカリク」と思っていただけるようなポジションを確立していきたいと考えています。

博士人材がアカデミアか企業に進むかで迷ったときに使える自己分析のワークショップを開発したり、これからの博士人材に求められる異分野とのコラボレーションにつながるような思考実験のワークショップなども開催しています。

自分だけの轍、「違う」と思ったら軌道修正を

ここからは私見も入りますが、私の思う博士人材とは

  • 出だしはゆっくりでも条件が整うと一気に加速できる。
  • 未解決問題について延々と考えることができる。
  • 他の人が気づかないところまで深く徹底的に考えることができる。
  • 問題の整理から解決法の導出まで任せられる課題解決のプロフェッショナル。

このような特徴があると感じています。

キャリアの語源は、轍(わだち)です。皆さんがこれから「自分だけの轍」を作っていくためには、自分を知り、選択肢を知る。この2つがとても大切です。企業向けの就職活動では自己分析と業界研究が必須といわれていますが、この2つは自分が納得できる生き方の解を見つける作業として、たとえアカデミアに進むとしても必要なプロセスだと感じています。そしてそこでの正解は、他の誰でもない自分が決めること。自分が納得できるかどうかを最優先に決めていってほしいと思っています。

また、先ほどご紹介したように私自身、紆余曲折を経て今日があり、その実感として「何歳からでも軌道修正できる」ということも、皆さんに声を大にしてお伝えしたいです。ときには迷うこともあるかと思いますが、まずは「こっちかな」と思う道に進み、思うところが出てきたらあとから軌道修正をすればいい。
ただし、そこには日頃から目の前の仕事や周りの人を大事にするといった地道な努力や、自分の選択した結果を引き受けるという覚悟が必要であることも覚えておいてください。

「違うな」と思ったときは、次の道に進んでください。その「違うな」と思った経験も自分の財産になります。皆さんの将来がすばらしいものになるよう応援しています。

【コミュニケーションタイム】

一日数分、就職情報の動向をつかもう

Q:アカデミアと企業では就職に関する情報収集の方法は異なるのでしょうか。
浅岡
: アカデミアに関する情報ですと、私はJREC-IN の求人情報をチェックするのが日課になっています。というのもアカデミアはそもそも求人が少なく、その中で自分の専門に合うものとなるとさらに限られてきますよね。そんな貴重な求人情報が半年に1回出てくるのか、3カ月に一度あるのかという動向は絶対知っておいた方がいいと思います。気になるキーワードで登録しておいて、そこに引っかかる求人の動向を日々見ておく。一日わずか数分で出来ることなのでおすすめします。

あとはサイトのチェックという文字情報だけでなく、「実際に人と会う」という情報収集も非常に有効です。企業就活の場合、特定の企業に絞り込むのが大変であれば、当社のような就職支援会社が企画する合同説明会を活用してみてください。企業同士を比較して「ここが良さそう」とか「人事の担当者がいい」という肌感覚も大事にしてほしいと思います。

企業とアカデミア、採用活動の違い

Q:今のアカデミアの就職状況についてどうご覧になっていますか。
浅岡
: ライフプランも含めて考えると、やはり大学を出てこれから家庭を築いて…という年齢に突入するときに任期付きの職場を転々とする状況は、非常に辛いものですよね。そこをどうにかして皆が幸せになる方法はないだろうかと、アカリクなりに考えた選択肢の1つが「博士人材は企業でもどんどん活躍していきましょう」でした。

アカデミアの採用人事のプロセスに関して一つ思うことは、企業の採用活動と比較するとそれにかけるコストが低いなということです。応募者の業績・経歴を重視し、面談は1回で終わるケースが多いように感じます。それで実際に、新しい職場でのチームビルディングがうまくいかないなど選考後のミスマッチも聞こえてきます。それは両者にとって非常に残念なことなので、アカデミアはマッチングにもう少しコストも時間もかけるようになるといいなと感じています。

相手の立場になり「本気」を行動で示す

Q:将来的には企業とアカデミア、どちらも経験したいと考えています。就職活動のアドバイスをお願いします。
浅岡
: まず一つお伝えできることは、企業の就職活動はスケジュールが早いです。ドクターならD2の春から動き出すのが理想的で、アカデミアと比較するとおそらく1年以上のズレがあります。企業就職も同時に考えておきたいという気持ちなら、まずは全体のスケジュールをおさえておくといいと思います。
インターンシップもおすすめです。実際に働くとはどういうことなのか、アカデミアと企業では文化や考え方が全く異なるということを肌感覚で知っておくのも重要です。

ちなみに私が最初の職場を辞めたとき、周囲がすごく心配して声をかけてくれました。次のポストに関して提案をしてくださった方もいます。そのときに「今まで学会や共同研究で出会った人たちとのコミュニケーションを大切に築いてきて良かったな」と実感しました。また、求職中も公平性に抵触しない範囲で事前に職場見学を申し込んだり、直接応募書類を持って行くなどして、こちらの熱意を行動で示しました。どれも小さいことかもしれませんが、自分の中ではそうした行動がきっと採用する側にも響いて採用を手繰り寄せることができたと感じています。
企業も大学も「数打てば当たるだろう」と思っている応募者よりは「本気で入りたい!」と思っている人を選びたがっていることは明白です。相手がどう思うかを考えて行動することが、とても大事だと思います。

選んだ道の先で出会ったところを大切に

Q:企業からアカデミアに転職する、あるいはその逆を考えたとき、どちらを先にしておいた方がいいなどの違いがあるでしょうか。
浅岡
:もちろんどちらのパターンも企業や大学によって難易度は異なりますが、“正直ベース”でお話しすると、例えば大学発ベンチャー企業のように日頃から大学と距離が近い会社ならば、行き来はしやすいと思います。企業から大学に戻りたい場合も、共同研究などを通してアカデミアのキャリアを維持し続けているのであれば、アカデミアから企業への転職に比べると難易度は下がりそうです。
いずれにしろ、キャリア=轍づくりにおいて自分が実際に選べる道は一本です。途中でどんなに枝分かれしても、最後に自分が心底納得できる一本を見つけることができていれば、勝ちも同然。興味がある道を進んだ先で出会ったところを大事にする生き方であれば、開ける未来がきっとあります。

最近は、研究開発が大手企業からベンチャーに徐々にシフトし始めている傾向も出ています。そうするとベンチャーによる博士人材の採用は大手の大量採用とは異なりますから、一人一人を見つめる個別事例になっていく。応募する側も採用する側も「たったひとつの出会い」を手繰り寄せられるか、そこが未来を左右する世界になっていくのかなと感じています。

 

開 催:2024年3月22日
主 催:Ph. Discover
共 催:北海道大学大学院理学研究院/北海道大学博士課程物質科学リーディングプログラム

Information

Update

2024.07.12

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