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企業で実力を発揮!博士人材〜企業研究者としてバージョンアップ 〜【NTT物性科学基礎研究所/高橋陸さん(2018年3月博士課程修了)】

研究者本人がテーマを設定できる環境に惹かれて

「勤め先はNTTの研究所です」と紹介すると、通信やデバイスに関する研究のみを掘り下げているところだと思われがちですが、NTT研究所の数は12個にわたり、基礎から開発までジャンルも多岐にわたっています。私が所属するNTT物性科学基礎研究所は文字どおり基礎研究が中心で、世界初・世界一の技術や新材料を発見するというミッションのもと、研究員各自が自分の研究に注力しています。

自分が当社に関心を持った動機は、①長期スパンかつ潤沢な予算のもと、研究者自身が比較的自由にテーマ設定できるというところ、②基礎研究からプロダクト開発へと一気通貫できるところに魅力を感じたからです。大学院時代の研究室に当社の社員が実験装置の見学に来た縁で、研究内容や業務スタイルについて詳しい話を聞くことができ、気持ちが傾いていきました。

「独立ラボ運営」を企業版にアップデート

現在は大学院時代にやっていた「自分で研究テーマを見つけ、研究計画を立てて実行し論文を書く」あるいは「関心のある学会を選び、準備をして出席・発表する」研究者としての活動をそのまま“企業バージョン”にアップデートして継続しています。“企業バージョン”というのはやはり会社の承認を得ることが前提ですし、大学と大きく違うのは「好きなときに来て、いつ帰ってもいい」という自分本位の時間感覚を改めるところ。規則正しい生活のなかで着実に研究を前に進めていくスケジュール管理やマネジメント力が必要になります。

こうした環境にいる自分が真っ先に思い出す経験と言えば、北海道大学物質科学フロンティアを開拓するAmbitiousリーダー育成プログラム(ALP)の最終年度に選択した「独立ラボ運営」です。「独立ラボ運営」では後輩をRAとして雇用し周囲に協力を仰いだり、高額な予算を管理するなど研究の難しさやチームリーダーの気持ちを実感できました。このときの経験をベースに、今は企業人としての責任を自覚しながら研究マネジメントの質を高めていきたいと考えています。

研究職以外のスタッフも説得できるプレゼンを

ALPで得た多彩な学びの中で今も特に活かされていると感じるのは、新たな知見に挑む「フロンティア開拓力」と異分野の中で自分の立ち位置を見つめる「俯瞰力」、これらに加えて科学技術コミュニケーションのカリキュラムは受講して本当によかったと感じています。企業にはさまざまな部署があり、研究を前に進めるためには異分野の研究者だけでなく研究現場にいない広報や事務方の人たちにも自分の研究の価値を理解してもらう必要があります。そういうときに相手が理解できない数字を羅列するのではなく、「その研究は面白そうだね」と認めてもらえるようにプレゼンテーションを試行錯誤するのは、科学技術コミュニケーションの重要性を理解できているから。大きなアドバンテージになっていると思います。

思い込みで進路を狭めず、やりたいことを見直す

現在自分が所属する部署では採用人材のほとんどが博士号取得者です。思い思いの研究を突き詰めて結果を出す“基礎研究”という仕事の性質上、博士人材の実績を見込んで、ということなのではないかと自分なりに解釈しています。会社側が5〜10年という中長期的な研究スパンで考えてくれているため、今後も周囲の研究者から刺激をもらいながらインパクトのある研究成果に結びつけていきたいです。

自分のように企業でアカデミックなことができるケースはそう多くはないかもしれませんが、「企業に行けば基礎研究ができない」とか「アカデミックでは社会に直結する開発がしづらい」といった思い込みで進路を狭めて考えてしまうのは、少し早計かもしれません。迷ったときはまず、自分のやりたいことは何かをもう一度見つめ直すことをおすすめします。その答えが見えてくると、自ずと具体的な道が開けてくるのではないでしょうか。

※本人の所属等は2020年2月当時のものです。

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2020.04.03

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